【ポケモンSV】ドラパヒトムハッサム【S1最終216位】

・構築経緯

 

①環境初期にカバルドンがトップメタになると予想した。そのため、テラスタル流星群でカバルドンを落とすことができる眼鏡ドラパルトに注目した。

②眼鏡ドラゴンとの相性補完に優れるところから、とんぼ返りを所持したハッサムを採用した。さらにハッサムドラパルトと相性が良好でサイクルを回すことができるHBヒートロトムを採用した。

③昔から構築を作る上で、フェアリーと地面タイプは必ず入れることにしている。現環境でサイクル性能が高く汎用性があり、尚且つ崩しが可能なマリルリを採用した。地面枠はここまで重いラウドボーンやキョジオーンにも比較的隙を見せないドオーを採用した。

④Sラインが構築全体で遅めなので、高速アタッカーとして、挑発を絡めたごり押し性能が高い襷マスカーニャを採用した。

 

ポイント とんボルチェンから高火力のポケモンを展開し、相手に圧力をかける

 

・個別解説

ドラパルト @こだわりメガネ

 

特性:すりぬけ

性格:ひかえめ

テラスタイプ:ドラゴン

りゅうせいぐん シャドーボール

かえんほうしゃ なみのり

実数値: 163-126-95-167-96-194

努力値: 0-0-0-252-4-252

 

ラスタルすることでH振りのキョジオーンを1発で落とすことができる火力を持つ。

 

なみのりは、テラスタルをしなくてもキョジオーンに対して打点を取ることができる。

対アーマーガアを考えると、火炎放射と10万ボルトで選択となるが、対アーマーガア以外にも鋼テラスタルへの打点を考え火炎放射を採用した。

最速ではない理由は、ドラパルトミラーで50%の同速勝負を仕掛ける以外のメリットがなかったため。

 

 

ハッサム @こだわりハチマキ

 

特性:テクニシャン

性格:いじっぱり

テラスタイプ:はがね

バレットパンチ とんぼがえり

インファイト どろぼう

実数値: 175-200-120-67-100-88

努力値: 236-252-0-0-0-20

4振りラウドボーン抜き

HP調整16n−1

 

マスカーニャやドラパルトなど、耐久力がないポケモンであればテラスタルバレットパンチで倒すことができることは最大の魅力。

 

技構成は拘り鉢巻を持つのであれば、他の技を採用する考えは必要ないと思う。

 

 

ロトム(ヒート) @たべのこし

 

特性:ふゆう

性格:ずぶとい

テラスタイプ:フェアリー

オーバーヒート ボルトチェンジ

イカサマ おにび

実数値: 157-76-174-125-128-106

努力値: 252-0-252-0-4-0

 

環境に刺さっていたポケモン。トップメタの物理600族に対して安定して嫌がらせができる。

 

鬼火がとにかく強い。現環境の物理アタッカーは機能停止する上に、ヒートロトムが呼ぶドオーに対しても圧力を与えることができる。

役割対象へ安定させるためにテラスタイプはフェアリー推奨。

持ち物は、キノガッサモロバレルが増えたと感じたらぼうじんゴーグルに変えても良いが、残飯安定ではあると思う。

残りの努力値4をDに回しているが、アンコールカイリューへより安定させることを考えると素早さに回すべきかもしれない。

 

 

マリルリ @オボンのみ

 

特性:ちからもち

性格:ようき

テラスタイプ:みず

じゃれつく アクアブレイク

アクアジェット はらだいこ

実数値: 182-102-100-72-100-105

努力値: 52-252-0-0-0-204

4n+2

素早さ調整準速ドドゲザン抜き

 

耐久を削り素早さを上げた腹太鼓マリルリ

素早さをここまで伸ばすと、無振りカイリューも抜けるので素早さに振っていないアンコールカイリューであればイージーウィンを狙えることもある。

少なくともアーマーガアの上は取れるようにしたいので腹太鼓マリルリは素早さ調整は必須だと感じた。

 

気になるのは火力面だが、意地でも陽気でも倒すことのできるポケモンへの確定数は変わらないので、腹太鼓マリルリは陽気が強いと思う。

最速にすると、アンコールカイリューや最速ドドゲザンなどにも対応できる可能性が高くなる。しかし、耐久が減ると立ち回りが難しくなるので意地ドドゲザン抜きまでが限度だと感じた。

 

 

ドオー @くろいヘドロ

特性:てんねん

性格:わんぱく

テラスタイプ:どく

どくづき じしん

のろい じこさいせい

実数値: 237-95-123-58-121-40

努力値: 252-0-252-0-4-0

 

構築で重いキョジオーンやラウドボーン、ウルガモス辺りを何となく見ることができる。

過信は禁物なので、本構築の鬼火ヒートロトムやすり抜けドラパルトと共に選出することで役割対象への安定感が増す。

 

前述の通り、ヒートロトムの鬼火と合わせることで、本来物理アタッカーでドオーを倒しに来る相手の勝ち筋を潰すことができる。

 

全試合で言えることではあるが、特にこのポケモンを使うときはTOD意識でタイマーは必須となる。

 

 

マスカーニャ @きあいのタスキ

 

特性:しんりょく

性格:いじっぱり

テラスタイプ:あく

トリックフラワー はたきおとす

ふいうち ちょうはつ

実数値: 151-178-90-90-91-175

努力値: 0-252-0-0-4-252

 

技が4つともごり押し性能が高い。パーティで見ることのできないポケモンを強制的に削り持ち物をはたき落とすことができる。

 

初めはスカーフで採用していたが、本来抜きたい相手のドラパルトやマスカーニャがスカーフを持っていることを考慮すると選出が難しかったので、汎用性の高い襷へと変更した。

 

テラスタイプは草でも悪でも明確な役割対象はいないが、交代してきた相手により負担を与えられ、先制技のリーチが伸びる悪テラスを採用した。

 

 

・選出や立ち回り

パターン1

ヒートロトムで様子を見てドラパルトハッサムの高火力ポケモンを通す。

所謂サイクル的な動き。

 

パターン2

ヒートロトムで鬼火をまいてドオーやマリルリで詰ませる。

所謂積み展開的な動き。

 

パターン3

初手にマスカーニャを置き、強引に相手に圧力を与える。

所謂対面的な動き。

 

ポイント ヒートロトムの鬼火やボルトチェンジを軸に試合を組み立てると勝ちやすい。

 

 

・後語り

 

特別苦手なポケモンもいないので、構築の完成度は高いと思う。

ただしサイクル寄りの構築なので選出の考え方や立ち回りには多少の練度は必要だと感じた。

 

シーズンを通してメインサブ共に3桁で戦うことができた。最終日に関しては3桁前半で戦い続けられたので、構築のスペックは高いはず。